樽前山
基本情報
1
山名
樽前山(たるまえさん)
2
標高
1022m
(一等三角点)
3
山域
支笏カルデラ
4
都道府県
北海道
5
位置
N42.41.26/ E141.22.36
6
地図
昭文社 山と高原地図2「ニセコ・羊蹄山・暑寒別岳・駒ヶ岳」
2万5千分の1地図「樽前山」
20万分の1地勢図「札幌」
7
山岳区分
日本二百名山・北海道百名山
登山記録
山歩No
2090
-23052
登山日
2023年7月24日(火)
歩程
6時間30分
(樽前山七合目登山口―樽前山西山―932峰―風不死岳―樽前山東山―樽前山七合目登山口)
天候
晴
後曇り
形態
日帰り
アプローチ
苫小牧より道道141号線
パーティー
1人
動画URL
https://youtu.be/QRYK8LnryUo
樽前山を北海道遠征の最後の登山目的地にした。場所として新千歳空港に近いということもあったが、この山が世話になった登山仲間の先輩の故郷の山だということもある。 北海道らしい火山の景観を楽しめる山なので、以前から登るのを楽しみにしていた。 標高こそさほど高くないが、苫小牧市民や千歳市民に親しまれて息づいている山なのである。
大沼キャンプ場
2023年7月24日月曜日前日はペテガリ岳から下山をして、夕方厚真町にある大沼キャンプキャンプ場に入り、テントで宿泊した。 テントを張ってコンビニのお惣菜ではあったが、栄養のあるものを食べてゆっくりすることができた。 朝起きて今日は苫小牧を目指す。 キャンプ場から苫小牧まで40分ほどかかるので、やはり4時半ぐらいから起きて、朝食のうどんを作りアルファ米にも湯を注いでおいた。テントを撤収し5時半出発。日高自動車道路を西へ苫小牧を目指す。苫小牧西インターで降りて、そこから国道235号線と道道141号線で樽前山の七合目登山口に至る。
錦大沼公園
最初ナビが設定していた錦大沼自然公園へ行ってみる。花しょうぶが植えてあるのがきれいであった。駐車場に着いたときに小雨が降りはじめていた。昨日までは快晴だったんだが今日は気圧の谷の通過があるようで降水確率は日中30%と少し微妙である。樽前山だけであればさほど時間はかからないのだが、風不死岳まで行くとやはり8時間コースになるので、雨が降ってるとつらいと考える。
樽前山七合目駐車場
6時40分錦大沼公園を出て道道141号を支笏湖方面に向けて進んでいく。 樽前山の山麓を通り、次第に標高を上げていく。5合目の所で大きく右に曲がり、そこから下りになるのだがここから左折して未舗装の道路を20分ほど進んだところが七合目登山口である。 土日などは登山客が多いと七合目の駐車場がいっぱいになり、そのときはすれ違いの車が多いと危険なので五合目から先の入り口を閉鎖してしまうそうである。幸いこの日は月曜日だったこともあって特に問題なく七合目の登山口まで行くことができた。
樽前山七合目登山口
7時15分樽前山七合目登山口駐車場到着。今日の登山の荷物を準備する。車は10台ほど止まっていた。7時45分登山口出発。 登り口に登山届を提出するポストがある。ポストの横を通ってすぐに樽前山と書かれた大きなな標識があった。ここからは南に進路をとりつつ稜線に向かって登って行く。 雨はもう上がり七合目の登山口自身が雲よりも上にあったので、空は晴れてしばらく進み、8時34分東山分岐に到着。
東山分岐
。稜線に出た途端に風が強く吹いている 。ここから外輪山を反時計回りで東山に向かえば20分程で樽前山の山頂に到着できる。樽前山の山頂だけを目指すのであればそのコースであるが、今日は外輪山周回と風不死岳も楽しみたいので東山の登頂は後に置いておいて、そこから外輪山時計回りで西山(標高994m)のほうに行ってみることにする
樽前山神社奥宮
東山分岐を過ぎてすぐに樽前山神社奥宮があった。鳥居がありその奥に、石の祠がある。安全登山を祈願してさらに先に進む。眼下には雲海が広がっていて綺麗である。 右手には火山性ガスで侵入ができない樽前山の最高峰である樽前ドームが噴煙を上げているのが良く見える。
西山山頂
9時8分樽前尾根の西山への突端に到着する。 ここから西山まではもうすぐである。 9時19分西山ピーク到着。 三等三角点にタッチする。 山頂には登山者の方が3人いた。ここ西山パラボラアンテナがあり気象観測を行っているようである。 西山で少し休憩をしたあと、9時35分に出発する。 そこから先ほどの尾根の分岐から外輪山を北西方向に向かって進んでいく。 やがて西山分岐に到着、ここで東山へのルートと合流している。 そこから振り返るとたる前山の雄大な景色が見えた。さらに北西に進み10時15分標高932m峰に到着。 山頂で行動食を食べる。 なかなか眺めの良い場所である。 風不死岳も綺麗に見えている。
標高932m峰
10時40分、標高932m峰を出発。そこから元の縦走ルートに戻り、標高を下げる。 灌木の林の中を抜けると砂礫のフラットな道に出た。 ここをしばらく進む。 11時38分砂礫のコルを通過。 やがてルートが上り坂になっていく。
樽前山を初めて見たのは、2022年に北海道旅行をして支笏湖に立ち寄ったときであった。 従って千歳市側からの景観ということになる。 今回、初めて苫小牧側から登山をして改めて樽前山のすごさを知った気がする。 富士山や蔵王・阿蘇山など日本にはたくさん火山の火口や外輪山を歩いてその荒涼たる地形を眺めることができる場所がいくつかあるが、樽前山はその火山景観を楽しめる山の上位にランクできるのではないだろうか? 西山・東山・北山(932m峰)とそれぞれに展望スポットがあるのも大サービスのように感じた。
(2024年1月記)
地図の引用画像は国土地理院発行の数値地図50000(地図画像)と数値地図50mメッシュ(標高)を利用しています。(この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。承認番号 平13総使、第301号)
登山ルートの俯瞰図は、DAN杉本氏の開発したソフトウエア「カシミール3D」にて作成しています